はじめまして。株式会社ファーマネット・藤田薬局代表の藤田多朗と申します。
わたしは幼少の頃より、重度のアトピー性皮膚炎と気管支喘息があり、春先はアレルギー性鼻炎と結膜炎が出るという、アレルギーの総合商社のような体質でした。
とにかくこれらの症状を抑えるために、ステロイドをはじめ、西洋医学の免疫抑制剤をたくさん使って対症療法に明け暮れました。ところが、薬を使うと一時的に良くはなるのですが、やめると再び症状が起こるリバウンド現象の繰り返しで、症状自体も悪化しいく一方でした。
そんな時に亡き父を通じて漢方煎じ薬と出会いました。症状そのものは決して悪ではなく、自分の免疫を上げて治すという考え方に共感を持ち、治療に取り組みました。わたしの場合は数年かかりましたが継続して服用することで徐々に改善していき、大学生になる頃には完全に普通の生活が出来るようになりました。現在は薬は全く使用していません。
私は、同じような悩みを持たれている方に東洋医学の素晴らしさ、そして漢方煎じ薬を伝えたいという思いから、大学在学中の22歳の時に漢方薬局を設立し、早くも20年が経ちました。藤田薬局では、処方箋受付・保険調剤をはじめ、全国の方々に薬局製剤の煎じ薬や、皮膚疾患の方々に向けた衣類の販売を当サイトからお届けしています。
近年では漢方がどうして効くかという研究が分子レベルで行われており、どのような薬理作用が起こるのかもわかってきています。また現代の免疫学と、漢方の発祥である中医学の関係性を、多くの臨床データと実験結果から研究し、自己免疫疾患や慢性疾患に対する有効性を学ぶ学問などもあります。根本治療や漢方薬学を設置する大学も徐々に増えてきております。これも病気とは本来自分自身の免疫で治すものであり、症状を消すことが必ずしも正しくはないという考え方に興味を持つ人が増えてきているからです。わたし自身の経験では、やはり煎じたての煎じ薬の方がより効果を得られる印象があります。
植物が持つ化学物質のことをファイトケミカルといいます。第7の栄養素とも言われており、サプリメントなどで注目を集めている事は皆様もご存知でしょう。このファイトケミカルはもともと薬として使用されてきたものであり、紀元前には風邪に対してヤナギの葉を使っていました。昔から「良薬口に苦し」と言われてきましたが、漢方の苦味、辛味は、まさにこのファイトケミカルだと考えています。植物のパワーが栄養補給だけでなく、免疫を上げ病気を治す手助けもしてくれるのです。